大型メス蚊 生態
なぜメスだけが吸血するのか
普段の活動エネルギーはオスもメスも花蜜などから得る。多くの種のメスは、卵形成に必要なタンパク質を血液から補う。厳密には吸血なしで最初の卵を作れる種類もいる。人間をどう発見するか
呼気の二酸化炭素、体温、皮膚から出る匂い、湿度などを組み合わせて接近する。一本に見える口吻の内部
一本の針ではなく、複数の口器が束になった構造。上唇、小顎、大顎、下咽頭などが役割分担する。皮膚内での探索
口針は真っ直ぐ固定されるのではなく、皮下でしなりながら血管を探す。唾液の注入
下咽頭から唾液を送り、凝血を妨げる。人間が感じる痒みは、この唾液に対する免疫反応。吸血と腹部の膨張
血液が中腸へ入り、腹部の節間膜が広がる。細かったメスの腹が赤黒く重くなる。余分な水分の排出
吸血中から血液中の余分な水分や塩類を処理し、必要な栄養を濃縮する種もいる。血液から卵へ
血液由来のアミノ酸を材料に卵黄タンパク質が合成され、卵巣内の卵母細胞へ蓄積される。産卵場所の選択
種によって、水面へ卵舟を浮かべる、湿った壁面へ一粒ずつ産む、水際へ産みつけるなど方式が違う。次の吸血へ
吸血、消化、卵巣成熟、産卵を一つの周期として繰り返す。
大型のメス蚊は、人間を食べているのではない。
人間の血液を、一度自分の腹へ通し、蚊の卵へ作り替えている。