メス

大型メス蚊 生態

  1. なぜメスだけが吸血するのか
    普段の活動エネルギーはオスもメスも花蜜などから得る。多くの種のメスは、卵形成に必要なタンパク質を血液から補う。厳密には吸血なしで最初の卵を作れる種類もいる。

  2. 人間をどう発見するか
    呼気の二酸化炭素、体温、皮膚から出る匂い、湿度などを組み合わせて接近する。

  3. 一本に見える口吻の内部
    一本の針ではなく、複数の口器が束になった構造。上唇、小顎、大顎、下咽頭などが役割分担する。

  4. 皮膚内での探索
    口針は真っ直ぐ固定されるのではなく、皮下でしなりながら血管を探す。

  5. 唾液の注入
    下咽頭から唾液を送り、凝血を妨げる。人間が感じる痒みは、この唾液に対する免疫反応。

  6. 吸血と腹部の膨張
    血液が中腸へ入り、腹部の節間膜が広がる。細かったメスの腹が赤黒く重くなる。

  7. 余分な水分の排出
    吸血中から血液中の余分な水分や塩類を処理し、必要な栄養を濃縮する種もいる。

  8. 血液から卵へ
    血液由来のアミノ酸を材料に卵黄タンパク質が合成され、卵巣内の卵母細胞へ蓄積される。

  9. 産卵場所の選択
    種によって、水面へ卵舟を浮かべる、湿った壁面へ一粒ずつ産む、水際へ産みつけるなど方式が違う。

  10. 次の吸血へ
    吸血、消化、卵巣成熟、産卵を一つの周期として繰り返す。
    大型のメス蚊は、人間を食べているのではない。
    人間の血液を、一度自分の腹へ通し、蚊の卵へ作り替えている。